vol.1 あなたの頭痛は何頭痛?
おさらい
片頭痛の特徴
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- ズキンズキンと脈打つような痛み
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- 動くと頭痛がひどくなる
- におい過敏
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- 吐き気・嘔吐
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- 音過敏
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- 光過敏
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その他
- 肩・首のこり、痛み
- 食欲不振
※このような症状があれば医師にご相談ください。
片頭痛は、頭の片側または両側が脈打つようにズキンズキンと痛む病気です。月に1~2度、あるいは週に1~2回程度、発作的に起こるのが特徴で、いったん痛み出すと寝込んでしまう、仕事が手につかないなど、多くの方が日常生活に支障をきたします。吐き気や嘔吐を伴うことが多く、また普段はなんでもないような光や音に対して過敏になる、と言った随伴症状がみられることもあります。ストレスのある状態を続けたあと、一段落してホッとしたとき(休日など)にも頭痛が起こります。しかし、痛みがおさまると健康な人と全く同じように生活や行動ができますし、片頭痛自体が命に関わることはありません。
頭痛は数時間程度のこともあれば、3日間くらい続くこともあります。
片頭痛の治療薬
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市販のお薬
- 鎮痛薬
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病院でもらうお薬
- トリプタン製剤
- エルゴタミン製剤
- 鎮痛薬
- 制吐薬
- 予防薬
服用のタイミング
片頭痛の治療薬には、痛みを抑える鎮痛薬と、トリプタン製剤やエルゴタミン製剤のような、痛みの原因となっている拡張した血管を元に戻す作用のあるお薬があります。吐き気が強い場合は制吐薬を併用します。また、毎日飲むことで片頭痛を起こりにくくする予防薬もあります。片頭痛は予兆や前兆の後に痛みが始まり、徐々に痛みが増していき、その後軽快していくという経過をたどります。
片頭痛の治療薬は、服薬のタイミングがとても重要です。それはタイミングをはずしてしまうと十分な効果が得られないからです。
エルゴタミン製剤は前兆の時に、トリプタン製剤や鎮痛薬は痛みが起こった時にできるだけ早く飲むようにしてください。
トリプタン系薬剤はいろいろな剤形が開発されています。患者さんのライフスタイルや好みに合わせて選択することが可能です。