vol.8 頭痛とツボ
おさらい
頭痛に関する手足のツボ
足裏
足には全身の臓器や器官を反映した反射区があります。反射区を刺激することにより対応した部分の血流を改善し、痛みや疲れを緩和します。
列缺(れっけつ)
両手の親指と人差し指を交差させたときに、人差し指の先端が当たる部分にあるツボです。
頭部や後頸部の症状に効果があります。
先生からの一言
ツボ押しやマッサージなどのリラクゼーションは頭痛の原因となるストレスや緊張を取り除くのに有用です。休養や入浴などのリラクゼーションとともに試してみてはいかがでしょうか。
頭痛に関する頭のツボ
百会(ひゃくえ)
頭の頂点にあるツボです。体の中心線に沿って真下に押します。体のさまざまな気の流れが集まる部分で、幅広い症状に用いられ、すべてのタイプの頭痛に効果があります。
角孫(かくそん)
耳を前に折ったときにできる、耳の上の角が頭に当たる部分にあるツボです。人差し指に中指を重ねて押します。うなじのこわばりを伴うタイプの頭痛や頭が重い感じのときに効果があります。
頷厭(がんえん)
髪のはえ際から1cm程度後ろのこめかみの部分にあるツボです。
筋肉のこわばりを伴うタイプの頭痛に効果的です。
天柱(てんちゅう)
うなじの中央で髪の毛のはえ際のくぼみから4cm程度外側にあるツボです。斜め上方に力を加えるとツーンとした感じがします。後頭部の頭痛、首のこりや疲れからくる頭痛に効果があります。
先生からの一言
正式のツボ療法は経絡の知識が必要ですが、素人の方は押すと気持ちよいか、痛みをおぼえるポイントがツボと理解しておけばよいでしょう。痛みが強くなってしまう場合には刺激の強さを加減しましょう。
半田美香子: クリニカルスタディ. 26: 734-735, 2005