総監修:
社会医療法人 寿会 富永病院 院長 (脳神経内科部長・頭痛センター長)/ 富永クリニック 院長
竹島 多賀夫先生

薬による予防

2026年8月作成

頭痛には日常的に起こるもの、何度も繰り返すもの、他の病気によって起こるもの、さまざまなタイプがあります。他の病気によって起こるものではない一次性頭痛の場合、生活習慣の改善によって、頭痛を予防したり、改善したりすることもできます。薬によって予防することもできます。

予防薬を検討するケース

頭痛でお悩みの方にとって、予防薬は非常に有用です。しかし、1年に1回しか頭痛の発作が起きない人が365日薬を飲み続けるのは適切とは言えません。また、予防薬の種類や飲み方は頭痛の種類によって通常異なるため、医師の指示に従って使用することが大切です。

たとえば片頭痛の場合、発作がよく起こる(月に2回以上)場合など、頭痛の頻度や程度によって予防治療が検討されます。内服薬や注射などさまざまな選択肢がありますので、頻繁に頭痛が起こると感じている方は医療機関を受診し、頭痛の頻度や程度、頭痛で困っていること、ライフスタイルなどを医師に相談し、自分に合った方法を一緒に見つけることが大切です。

片頭痛予防薬について

片頭痛の予防には、「血圧を下げるお薬」や「てんかん発作を抑えるお薬」の一部などが選択されることもあります。そのため、医師と相談しながらご自身に合った予防薬を選んでいきます。これらの予防治療では、副作用が少ないお薬を低用量から開始し、2〜3ヶ月ほど時間をかけて効果を判定します。効果が得られない場合や、体質に合わない場合など、患者さんに合わせて新しいお薬で予防治療を行うこともあります。

片頭痛の発作に深く関わっている痛みの原因物質「CGRP」の働きを抑える新しいタイプの予防治療薬(注射)が登場しました。その後、飲み薬タイプも開発されるなど、病院で受けられる予防の選択肢は近年増えてきています。これまで治療が続けにくかった方にも、ご自身に合った方法が見つかるかもしれませんので、気になる方は医師にご相談ください。

予防治療を続けるためのポイント

予防治療薬は、効果の現れ方に個人差があります。比較的早く効果を感じる方もいますが、お薬の本当の効果をしっかり判定するには、一般的に2〜3ヶ月ほど様子を見る必要があります。

そのため、「すぐに効果が感じられない」と思っても自己判断でやめず、まずはしばらく続けてみたり、不安な点があればかかりつけの先生に相談してみたりするのはいかがでしょうか。ご自身のライフスタイルや症状に合った治療法を、医師と一緒に見つけていきましょう。