総監修:
社会医療法人 寿会 富永病院 副院長 (脳神経内科部長・頭痛センター長)/ 富永クリニック 院長
竹島 多賀夫先生

薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)

2019年7月作成

頭痛が起こると仕事や家事の効率が下がったり、症状がひどいと寝込んでしまったり、頭痛により日常生活に支障をきたす方がいらっしゃいます。そのような頭痛を経験すると、頭痛が起こりそうと感じるとすぐに頭痛薬に頼ったり、頭痛がするとすぐに薬を服用してしまうことがあるでしょう。

頭痛になりやすい方が長期間にわたり頭痛薬を月10日以上服用している場合は、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)を起こしている可能性があります。頭痛薬を飲んでいるのに効かない、頭痛が増悪して慢性連日性化した状態であれば、薬物乱用頭痛の可能性を考える必要があります。

薬物乱用頭痛

薬物乱用頭痛の主な症状

薬物乱用頭痛は、処方薬でも市販薬でも起こる可能性があります。
下記のような症状がある方は、薬物乱用頭痛の可能性がありますので、かかりつけの先生や頭痛専門の先生に相談してください。

  • 以前から時々頭痛がある(片頭痛や緊張型頭痛と診断されたことがある)
  • 月に15日以上頭痛がある1)
  • 3ヶ月以上前から頭痛薬(頭痛が起こった時の薬)を服用していて、月に10日以上薬を服用している1)
  • 今まで効いていた頭痛薬が効かなくなったように感じる

薬物乱用頭痛の治療方法

薬物乱用頭痛の治療は、原因となっている頭痛薬を徐々に薬を減らす方法と、すぐに薬を中止する方法があります。2)どのように薬を中止するのか、薬を中止したあとに起こる頭痛の対処法や予防など医療機関で先生と相談しましょう。

専門の先生が分からない場合は、かかりつけの先生に相談して頭痛専門の先生を紹介してもらうか、当サイトで紹介している 医療施設検索 を参考に探してみてはいかがでしょうか。

痛みがどれくらい続き、どのように痛むのか、日常生活に支障があるのか、頭痛薬を飲む頻度などご自身の頭痛のことを先生にお伝えできるように 頭痛ダイアリー をつけましょう。

<参考>
  1. 1)日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会:国際頭痛分類 第3版,医学書院,2018,p.118-121.
  2. 2)慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員会:慢性頭痛の診療ガイドライン2013,医学書院,2013,p.268-269.